ニコニコ動画におけるエロ表現

ニコニコ動画で削除されないエロ表現は、地上波テレビで放送できるぐらいの表現に限られている。乳首がNGなので、ビキニの女の子がマッサージされている動画がニコ動のギリだろう。そこでUPされているエロ動画はアダルトビデオからの一部抜粋か、グラビアアイドルのプロモ映像なのだが、「美人」や「エロ」を売りにしている女性の動画に対するコメントは「キモイ」とか「デブ」とか否定的コメントが多い。そこに出ている女性は、世間一般の常識からみれば美人であり、いまどきグラビアに出ている女の子の顔なんてのはかなり厳選されている。また、エロ系動画は再生回数が多い割りにコメントが少ない傾向があり、再生中キーボードを叩く以外の作業をしている人が多いことが想像される。にも関わらず、コメントは否定的コメントで埋め尽くされる。


片方で青森県八戸市の市議会議員が美人だということでネットで話題になる。身近な所だとある人がmixiで、某女性小説家がむかし、美人小説家と紹介されていたが、その頃の写真を見ても美人には見えず、美人を付けなくても、優れた小説家というだけで良いのではないかという主旨の事を書かれていて、女性の場合、仕事のクオリティーよりも、美人かそうでないかが先に注目されるのは良くないのではないかという話で、まあ、分からなくもないが、男目線、特にオタクの男目線はそんなものだろうと思う。


美や色気を売りにする女性の中から美や色気を探す男性の層というのは一定層いて、基本ヤンキーで、ケバい化粧した女性が好きな男性だ。それとは別に、美や色気を売りにしていない所から、そういう物を見つけ出そうとするオタク男が一定層いて、ニコ動のコメントも基本、その路線だと思う。TVなどに出ている芸能人の写真よりも、卒業アルバムに載っている女の子の顔写真の方に好意的なコメントが付く。NHK教育の高校物理に出ている女子高生がカワイイなどという竹内義和的な所へ行くわけで、バトミントンのオグシオがかわいいとか、卓球少女の愛ちゃんは処女なのかとか、ひらがなの「む」がおっぱいに似ているhttp://portal.nifty.com/2008/02/01/a/とかそういう方向へ行くわけで、女子アナブームとか美人アスリートブームとかも、基本、色気や美を売りにしていない所から、そういうのを見つけたいというオタク男の欲望から来ているわけで、当然そういう視線にさらされるのは不快だという女性も多いと思うが、そういう女性が、美や色気を売りにしていない男性相手にカップリングを作るヤオイについて熱く語るののも、どうかと思う。


実際、吉本ばなな文芸誌で男性からの性的視線を浴びるのは嫌だという書き出しで、外国の男性同性愛者専用ビーチに男性同性愛者の男性と行き、楽しかったというエッセーを載せるのは、恣意的な露悪だとしても下品だと思う。自分がやられて嫌なことは、人にやってはいけないというのが一つ。厳密な法律ではないのかも知れないが、男性同性愛者専用ビーチとなっている場所に女性として入っていったというのが一つ。いや、まあ、どうでも良いと言えば、どうでも良いのですが。