ビューティ・オア・ノット・ギルティ〜美しさは罪

社会学者のエッセーで、美人は頭が悪いというのは本当か?というのを昔読んだことがある。大正時代、14〜15歳ぐらいの子が通う学校に、地元の名士が息子の嫁探しに授業参観に来て、学校側も母校から名士に嫁ぐ子が出れば名誉だということで許可して、名士と息子が授業を見て、美人は嫁としてもらわれていくので、当時、高学歴の女性はブサイクが多かったという話。身もフタもない話で笑ったが、映画の「アメリカン・グラフティ」を久しぶりに見ると、それの男性版でイタかった。


DVDには監督や脚本家・俳優が映画制作エピソードを語るボーナストラックが付くことが多く、SAWなんかはボーナストラックメインで映画が付録じゃないかとすら思うのだが、アメグラも監督が色々語っていて、地元を旅立つ男と、地元に残る男の物語と言ってる。


いなかの高校を卒業して、都会の大学へ進学する前夜の話で、美男子の生徒会長には、チアガール部主将の美しいガールフレンドがいて「行かないで」と都会へ行くことを止められる。ブサイクな男性は、地元に引き止めてくれる女性を求めて夜の町をさまようが、誰からも相手にされず都会の大学へ進学する。監督は、自分は地元を出た側だとある種の謙遜込みで語るが、まあひどい話だと思う。


ちなみに、美人で高学歴で頭が良くて彼氏がいない女性てのは、男性不信で恋愛嫌い、それはそれでイタくて面白いんだけど。