内藤大助VS亀田大毅

10月11日WBC世界フライ級チャンピオン戦です。
なぜか最近リンク元を見るとボクシング関連からが多いので、期待に応えて試合予想を書いてみますが、


亀田大毅選手の判定勝ち


でしょう。だって、亀田家の試合はすべて、亀田寄りの審判で固めています。つまり、試合結果は、亀田次男の判定勝ち、亀田次男のKO勝ち、内藤選手のKO勝ちの3パターンしかない。実力的に亀田次男のKO勝ちはまずないと思って良い。すると、残されたパターンは2つ。亀田の判定勝ちか、内藤選手のKO勝ちか。判定になれば100%勝つと分かっている試合で、かつ相手の方がボクサーとしての実力的に2ランク上だとなれば、ある程度打ち合って、これはヤバイと本人が感じ出したら、後はひたすら逃げ回って判定決着に持ち込むでしょう。


判定なら亀田選手の勝ち。そんなのは内藤選手も当然知っているでしょうし、KOを狙うでしょうけど、フルラウンド打ち合ってくれる相手ならともかく、フルラウンド逃げ回る相手をKOできるほどの力は、普通のボクサーにはないと思います。ボクシングは打ちに来たところを打つスポーツですから、ガードを高く上げて、腰を直角に曲げて、後頭部と背中を相手に向けて体を相手選手に押し込んできたら、ボクシングルールでは後頭部を殴るのはラビットパンチで反則。背中を殴るのも反則。いつもの亀田家特有の動きで、アルマジロのように体を丸めて後頭部と背中を相手選手に向けて、体を押し込んできたら、ケンカなら、背骨にエルボーを入れて、相手の後頭部を抑えたまま、顔面にひざ蹴りを入れますが、ボクシングでは反則です。まあ、首相撲からのひざ蹴りで、内藤選手の反則負けも面白いですが、常識的に言えば、客席からブーイング浴びながらフルラウンド逃げ回っての大毅選手の判定勝ちでしょう。


判定の採点ですが、相手をノックダウンしたが、相手が10カウント前に立ち上がってきた場合、ノックダウンした側がそのラウンドにおいて2ポイント相手を上回ります。それ以外は、優勢な側の選手が相手選手よりも1ラウンドにつき1ポイント判定で上回ります。仮に大毅選手が一試合に3回ノックダウンされて立ち上がったとして、3っつのラウンドにおいて6ポイント内藤選手を上回りますが、それ以外のラウンドが全部亀田有利に判定されると、10ラウンド中、3ラウンドは6ポイント内藤選手が上回り、7ラウンドで7ポイント亀田選手が上回る。結果、亀田選手の勝ちです。


WBCルールではフリーノックダウン制で、一ラウンドに何回ノックダウンされても、レフリーが試合続行可能とみなせば試合が続けられます。大毅選手は何度倒れても大丈夫なシステムです。


もっと言うとね。ポンサクレック選手が内藤大助選手に判定負けしたのも、亀田マネーが内藤選手経由でポンサクレック陣営に渡っての判定決着かもしれないという疑念もあるしね。普通に考えると、チャンピオンと挑戦者が互角の勝負をすれば、判定ではチャンピオン有利、しかもチャンピオンの地元で試合となれば、まあ、KO以外で負ける事は通常ない。6年もチャンピオンベルトを保持し続けてきた無敵のチャンピオンが、何故判定で負けるのか?もっと言えば、チャンピオンが内藤選手に移ったのに、何で試合の対戦相手を選ぶ権利がポンサクレック選手に3試合分もあるのかって話ですよ。つまり、亀田選手がポンサクレック選手と試合したら、日本でもテレビ放送されるわけで、その試合でまた疑惑の判定勝ちすると、さすがにやばいから、日本では放送されない形で内藤選手に判定勝ちしてもらって、3試合分のオプションをポンサクレック陣営から買うと。一試合目で、内藤選手から亀田選手にチャンピオンが移り、次に一回防衛して、最後はポンサクレック陣営に負けるか、もしくは階級を上げて、チャンピオンの権利はポンサクレック選手(か、ポンサクレック選手の所属ジム)に返す。


で、オプション(興行権)が三試合分あるということは、考え方としては、最初の試合で亀田陣営が勝つ必要もないとも言える。一試合目次男が行って負けて、二試合目長男が行って負けて、さらにもう一回長男が行って勝つでも、良いと言えば、良いわけだ。最後の三試合目で興毅選手が勝って、防衛せずに返上でも、全然良いわけです。そこはもうブッカーがどうすれば一番金が儲かると考えるかでしょう。視聴率が取れて、チケットが売れるストーリーを考えたい。弟のカタキを兄貴が取るのか、弟が最年少チャンピオンになるのか、亀田の無敗神話を継続させるのか、敗北からの再起をドラマチックに描くのか。


日本人対決で盛り上るとするなら、内藤選手陣営がチケットを亀田陣営が考えるよりも多く売れば、二試合目以降も内藤選手で行こうとするでしょうし、内藤選手の判定勝ちもありえるでしょう。でも内藤選手じゃチケットが売れないとなれば、内藤選手に判定勝ちの目はなくなる。内藤選手としてはボクシングの試合とチケットの販売、二つのプレッシャーが同時に掛かる大きな一戦だと思います。