AKB48による政治批判

AKB総選挙が、一票3000円〜4000円の投票券付きCDを買うことで投票権が一人何票でも得られる金権選挙制度であることは広く知られているが、日本の総理を決める選挙も一票3000〜4000円で投票権が一人何票でも買える金権選挙制度であることは意外なことにあまり知られていない。

第二次大戦後の日本では、自民党が長く与党を務めており、与党が自民党である以上、日本の内閣総理大臣自民党総裁である。自民党総裁(≒総理)を決める選挙は自民党員によって行われる。党員は党費を払うことで自民党総裁選挙の選挙権を買える。党費は一般党員年額4000円。家族党員は年額2000円。四人家族であれば、年額一万円で4票買うことができる。https://www.jimin.jp/involved/joining/ 名目上、一人一票以上入れることはできないが、名義貸しを使えば、実質的には一人何票でも票を買える。従業員10名ほどの田舎の中小企業社長が、ある代議士に百票入れたいとして、従業員の許可を取って、従業員とその家族の名義を使えば、百票ぐらいは動かせる。無断で名義を使うなら、電話帳を使っても良いし、存在しない人の名前を使っても良い。

AKB総選挙は、そのような日本の金権政治を皮肉ることで、エンターテイメントを通じて、政治批判を行っている。いま最もポリティカルなアイドルグループだ。

AKB48:自民党 対照表
センター:自民党総裁
トップアイドル:内閣総理大臣
ユニット:派閥
在宅:自民党員ではない自民党支持者
AKB劇場:選対本部
ぐぐたすニコニコ動画自民党チャンネル
秋元康:アメリカ政府
指原莉乃杉村太蔵
握手会:握手会