分煙〜屋外喫煙VS屋内喫煙

http://d.hatena.ne.jp/kidana/20131015の続き
ワンルームマンションに住んでいるのだが、通気口や通風孔がマンション内でつながっている。隣近所の住人が部屋でタバコを吸うと、その空気がタバコを吸わない自分の部屋に来て充満する。臭いがどうとか煙がどうとかじゃなくて、肺が痛くなる。喫煙者は寝る前と起床時にタバコを吸うので、寝る前と起床時に肺が痛くなる。


たばこ対策で空気清浄機や風塵マスク・ガスマスクをネット検索した。結論から言えば、空気清浄機は役に立たない。空気清浄機は空気中の細かいゴミ・固体をフィルターで捕まえるが、タバコの有害物質、一酸化炭素や熱で気化したタールなどは気体なのでフィルターを素通りする。http://kbkk.org/tobacco/lesson-02.html空気清浄機のしくみは、エアコンのフィルターと一緒なので、エアコンが掛かっている部屋で煙たければ、空気清浄機を使っても一緒ということ。空気清浄機に付いているマイナスイオン機能云々も、大雑把に言えば、粒子の細かい水蒸気を飛ばしているだけなので加湿器とほぼ同じ。火事のときに口にハンカチを当てるとか、口に当てるハンカチを水でぬらして、しぼってから当てるとかと、同じ程度の効果しかない。たばこ対策は窓を開けて換気をするとか、換気扇を回すとか、そういう方向に行くしかない。で、窓を開けると隣の部屋の換気扇から出るタバコの煙が部屋に入ってくるわけだが、開けないよりはずっとマシ。


住宅の構造的な問題なので大家に文句を言って改善してもらうとかもあるのだが、住んでる地域が路上タバコ禁止区域で、屋外での喫煙がほぼ全面的に禁止で、ベランダでの喫煙も干してある洗濯物にタバコの臭いや煙が付くとかで、マナー的・民法的に禁止らしい。結果、自分の部屋で吸うしかなくなる。自分としては、頼むから屋外で吸ってくれなんだけれども、世間のマナーを守ると、部屋で吸うのがマナーだという。


ネットで色々調べたが、フランスだと屋内(喫煙者が借りている賃貸アパート含む)での喫煙が禁止(例外は喫煙者の持ち家と自家用車)で、吸えるのは路上を含めた屋外のみらしい。日本と逆なのな。俺の現在の症状的には、フランスが正しくて日本が間違っていると思う。日本の場合、路上の歩きタバコで、火のついたタバコを指にはさんで、腰の位置で持ち歩いたら、幼児の顔を火傷させてしまった裁判が何度かあって、歩きタバコで路上にタバコを捨てたら、ベビーカーの赤ちゃんの顔に当たった裁判が決定打になって、路上喫煙禁止の条例が各地方に出来たらしい。火のことだけを言えば、歩きタバコが危険なのも分かるが、喫煙所を屋内に設けるのは理解できない。


現状、体質的に屋外の副流煙に関して、それほど頭に来ないのだが、室内のタバコが空調通って、フィルター通って、フィルター内のほこりを吸収して、禁煙エリアの他の室内に排気されていると、どこのアホが、こんなことをしているのだろうと思ってしまう。分煙などを考えずに作った建物内に、あとから喫煙室を作って、エアコンなり空調なりを回して、喫煙室の煙を他の部屋に回している建物が、コンビニ・スーパー含めて多すぎる。コンビニやスーパーの売り場は基本禁煙で、従業員の休憩所や更衣室は喫煙可で、空調がその両方を一括コントロールでつないでしまうので、天井の空調からタバコの煙が出てくる。


路上喫煙を禁止して、喫煙を室内限定にすることに、どれだけの意味があるのか。空気清浄機で有害物質を取り除けず、換気しか対策がないなら、最初から屋外で吸えば良い。室内で吸って、空調で他の部屋に煙を回すメリットが判らない。