ソンブラVS中邑

1月4日中邑VS桜庭があって、格闘技実績ある選手同士のプロレスなのですが、結論から言えば、中途半端だなと。プロレスファンでないプロレスラーは、ファンの気持ちが判らないから、身体能力上良い試合ができるはずの選手でも、演出家としての感性がゼロなので、良い試合が出来ない。


プロレスファンとしての中邑選手はLLPWのファンだったわけで、ルチャファン的な目線でプロレスを見ている。ルチャの見せ方が上手くて、格プロは、ファンの望んでいる展開を判らないままこなすだけになってしまう。


で、次はルチャの本場メキシコから来たソンブラ選手と闘うのですが、ネット上の情報見ると、ソンブラを飛べる選手と勘違いしている人多い(笑。ソンブラはルチャの本場にいながら、新日色の強いファイトスタイルで、一つ間違うと猪木の異種格闘技路線の悪役なんかが似合うレスラー。ソンブラ的には、日本では自分は外人=ヒール(悪役)扱いだからと、腰落として、肩イカらせてヤクザ風にリング上をねり歩いて、ルチャ=ベビーの目線で見ていたファンをドン引きさせてた。事前に、新日とソンブラ選手の間で、ヒール(外人)かベビー(ルチャ)かはっきりさせておかないと、もったいない。


CMLLでソンブラは実力の割りに干されていて、空飛ぶ小柄な選手が多い中、デカくて筋肉質でハードヒットありで、関節も行ける。CMLLの選手には珍しく、インタビュー時も素を出さずに、役を演じるし、試合も物語性が高い。格闘技の出来るルチャ好き選手中邑と、跳び技の本場にいながら日本の格プロ色強いファイトスタイルのソンブラ選手が闘うわけで、ルチャファンの格プロ選手VS格プロファンのルチャ選手で、試合展開は予測しにくい。噛み合いそうで噛み合わないよな気がする。


試合前のジェスチャー・パントマイムで、「そのベルトを俺によこせ」「俺はこんなにワルなんだぜ」てのが上手いソンブラなので、そこはカットしないで欲しい。ソンブラ選手はもちろん跳べるけど、跳ぶだけならもっと上手い選手がメキシコにも日本にもいるわけで、格プロ色強いメキシカンてのは事前情報として大事。