バンドブーム裏話

イカ天で客席人気が一番高くて、かつ審査員から最も嫌われたバンドが池田貴族率いるリモート。林真理子がリモートのファンを公言し、直筆FAXを番組に送って紹介されたいた。リモートの曲はすごくポップで初めて聴く曲なのに、最初から最後まで歌えてしまった。歌詞は字幕スーパーだとしても、初めて聴くメロディなのに何故歌えてしまうのか不思議だった。すごく人気があるのに審査員連中がそろいもそろって苦虫を噛み潰したような顔をしているのが不思議だった。番組から生まれたスターなんだから立場上ほめなきゃいけないのに、皿の上に乗った嫌いな野菜を食べ終わるまで席を立ってはいけないと言われた幼稚園児のような顔でノーコメントを貫く人達が審査員席に並んだ。リモートの曲はよく聞くと、BOOWYのオンリーユーのサビを最初から最後まで繰り返しているだけだった。間奏のギターソロは同じBOOWYの別の曲から引用だった。それをオリジナル曲扱いで発表しているのがリモートだった。


あの頃、メディアで一番プッシュされたいたのがジュンスカイウォーカーズで、私の好きだったストリートビーツは、まったくプッシュされず、当時高校生だった自分の周りでも聴いている人間はほぼいなかった。あれから20年経つわけだが、最近知ったストリートビーツ豆知識。


インディで人気のあるロックバンドがメジャーデビューするとき、レコード会社や芸能事務所の大人たちに、ボーカルだけ引き抜かれて、バックバンドは別の演奏力の高いプロミュージシャンに変えられることが、よくあるそうだが、ジュンスカもメジャーデビューに当たって、ギター&ボーカルだけ残して、ドラムとベースを別のメンバーに入れ替えさせられている。ストリートビーツのメジャーデビュー時のオリジナルメンバーは、ボーカルのokiに、ギターがokiの実の兄、ドラムとベースがジュンスカを首になった二人。