世代

インターネットのすごいところは、相手の属性(性別・年齢)が分からないところでして。
某初心者チャットに入ったら、多少邦楽に詳しいつもりの俺が見ても、あきらかに邦楽なのに、知らないミュージシャンの名前ばっかり出てきて、しかもそこに参加している数人の人たちの間では普通(モー娘レベル)に有名だったりする様子。何が起きてるのか分からずに居たら、その初心者チャットに参加している人間が皆、小学校高学年生で、彼らは同世代のミュージシャン(Ex:ちゃい夢)の曲を聴いているらしいことが分かった。俺、現役小学生のミュージシャンって一名も知らないし(汗)。


2006年のヤングジャンプ6-7合併特大号の巻末に、1910年生まれの95歳の映画評論家双葉十三郎さんのインタビューが載ってて、第二次大戦に兵隊で行ったのが30歳の時というのに驚く。戦争終わるのが1945年だから、1910年生まれだと35歳の時だし、そんなものか。以前テレビで100歳の人100人にアンケートをしていて「あなたにとって懐かしのメロディーは何ですか?」というアンケートの一位が「昭和維新の歌」。100歳のおばあちゃんが「私が田舎から東京に出てきた18の時に、学生の人達が街を行進していて、何かが起きているのは判るのだけれども、何が起きているのかはまったく知らされてなくて。でも、あとから振り返ると、あれが2.26事件だったんだなぁと判った。その時、学生さんたちが歌っていたのが昭和維新の歌だった」という話を聞いた後では、最強のナツメロに思える。2.26事件に勝てるナツメロって、無いよね。


http://d.hatena.ne.jp/kataru2000/20060226
私より10歳ほど上の人が書いた世代論で割と共感。ただこれは、世代間の差ではなく、会社に勤めている人間と就職活動している人間の差だと思う。就職活動時期(飛び込み営業で自分を売り込む時期)には無理やりにでも自己洗脳してスーパーポジティブにならざるをえない。受験の際の面接でも同。
その面接に来ているスーパーポジティブくんを面接官が見たときに(面接官である自分と比べて自社及び同業界の内部事情などの)知識もないし、(自社・及び業界内での)経験も無いのに、受験者は、自分に絶大な自信があり、「御社は素晴らしい会社だ」と断言し、極めて明るい未来を語るのを見て、馬鹿じゃないかと思うのもよくある話で。
仮に50歳の人間がリストラされて再就職する際に、20代の面接官に面接される場合でも、同じパターンにはまらざるを得ないと思う。