幽霊画展

8月中、全生庵で幽霊画展開催中。落語家の三遊亭圓朝のコレクション。入館料500円。
http://mcha.jp/18959
画壇的には、足のない幽霊を描いた円山応挙の円山派、円山と仲の良かった呉春が始祖の四条派など京都画壇につながる系譜で、江戸時代中期から明治期にかけてはメジャーな派閥だったようだ。明治期に教科書の挿絵を描いていた鰭崎英明の「蚊帳の前の幽霊」や日本初の油絵画家高橋由一の幽霊画などが飾られている。


高橋由一の別の幽霊画は紳助時代のなんでも鑑定団で、見た気がする。
技術的には上手いんだけど、個性や魅力がない絵で、俺は絵画教室の先生が描いた贋作か模写だと思ったわけ。そしたら、なんか真作で高い値段がついて、なんでも、日本に西洋画をもたらした最初期の人物が、13歳のときに描いた絵で、当時彼は、何とか派の画壇に入ろうとして、そこの入門テストを受けるんだけれども、何とか派と言えば、幽霊画なので幽霊の絵ばかり描いていた時期で、結局彼は年齢や経済的理由から入門することができなかった。この頃はまだあまり画風も確立されておらず、魅力の薄い絵ではあるが、のちの彼の活躍を見ると、このぐらいの値段がついてもおかしくない。みたいな話。