新橋

帰りにニュー新橋ビルに寄った。いま自分の中で、昭和30年代テイスト+サラリーマン文化+アルファな変な内装がたまらなく心地良い、日本で一番ダサかっこいいのがニュー新橋ビルだ。今日はその中でも比較的新しい1970年代テイストあふれる看板を見て回った。フォントが明朝体でなく、太丸ゴシックで、黄色+黒に近いこげ茶や赤+白といった警戒色を多用したロゴデザインや看板があの時代を想起させる。ドトールコーヒーの看板がそうだが、太丸ゴシックは明朝体と比べて、学生気分が抜けない甘ったれた感じがする。いい歳した会社員だけど、一人称は男女共通で「ぼく」、アイドルと言えば桃井かおり、いま流行りの漫画で言うなら「はちみつとクローバー」、イラストでいうなら水森亜土、映画で言うなら「小さな恋のメロディ」BGMなら抒情派フォーク。でも、今日行った新橋ではポールモーリアがよく掛かっていた。コーヒーとか喫茶店がハイカラでオシャレな贅沢であった時代の高級感あふれる洋楽がたぶんポールモーリアなのだと思う。手品をする時に掛かる曲というイメージしかないポールモーリアの「オリーブの首飾り」がオシャレでカッコイイイメージで流されているのがダサかっこいい。