仕事をする上で重要なこと

それは休憩中にトイレでウンコをしたら、水に流すということだ。
人間関係のしがらみ、他の部署から回ってきた欠陥だらけの仕事の補填による残業、
自分が過去に犯した失敗の数々、職場で水に流さなければならないことは多い。
ウンコもまたそのうちの一つだ。
ウンコを残したままトイレを出てはいけない。
これは社会人として最低限のルールだ。
しかし、中には中々流れないウンコがある。
ウンコのサイズの問題、固さの問題、質量の問題、浮力の問題、
様々な問題が重なって、水に流れない。
流して消えたと思ったら、また浮力によって戻ってくる。
水に流すと、真ん中でグルグル回るだけで沈もうとしない。
確かに流れて消えたはずなのに、三十秒もするとまた戻ってきている。
さっきから20分も流しているのに、まだ流れない。
休憩時間がもうすぐ終わる。一端職場に戻って
「ウンコが流れないので、引き続き流してきます」と
報告した方が良いのだろうか?
そんなことをいうと、嘘をついて仕事をサボっていると思われるのだろうか?
嘘だと思った人に
「だったら、俺が流しておくから、君は仕事しておいて」
と言われるのだろうか?
仕事をサボろうとして変な嘘つきやがってと思った同僚が
私のウンコを見て、どう思うのだろう?
「20分流しても流れないウンコって、本当に流れないもんだね」
だろうか?
同僚・上司・他の部署、どの範囲にまで、このことは報告すべきなのだろうか?
このフロアのテナントに入っているトイレを共有する別会社にも、
「ウンコを流している最中ですので、しばらくお待ちください」
と報告した方が賢明だろうか。
他社の人間がウンコの報告を聞きたいのかどうかがまず疑問だ。
昼休憩が終わって全社員が集まり、上司からの一言があって
仕事が始まる。その上司からの一言に付け加えて、
ウンコの報告をするのだろうか?
いや、それならむしろ、黙って職場に戻って、ウンコは
なかったことにしてしまうのはどうだろう?
しかし、もう昼の昼礼が始まっている。
今戻れば、ウンコは自分の物だとバレてしまう。
多少、休憩から遅れて戻ることになっても、
この際ウンコを流し切ることの方が先決ではないだろうか?
しかし、二十分流し続けて流れなかったウンコである、
この先、数分で流れてくれるという保障はない。
その場合、何分までならウンコを流し続けて大丈夫な時間になるだろうか?
この辺の判断が正確に出来るようになることが、大人になるということだ。