事故が起きない原発は安全なのか?

中学の時、社会科の先生に
原発ジプシー」 堀江邦夫著 1979年
http://fabio777.blog93.fc2.com/blog-entry-204.html
を紹介されたので、事故が起きていない原発内でも、被曝者が常時増えていることはある程度知っていた。


http://www.iam-t.jp/HIRAI/page6.htmlより
原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。」


浜岡原発の排水口モニターは"cps"表示
http://www.chuden.co.jp/hamaokastate1/RealHousui.html
平均8CPS。CPSは1秒間あたりの壊変数で、原子核が壊れるときに飛び出してくる電子の個数です。これを60倍するとCPMという単位に変換されます。
平均480CPMの水を流している計算です。
日野市放射能測定HP
http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html
を見ると、上限が100CPMで、事故を起こしていない原発の排水が常時480CPMというのは、やばい気がする(もちろん、素人判断ですが)。CPM値に、0.00833をかけると、マイクロシーベルト/時だとして、480CPM×0.00833で約4マイクロシーベルト/時。原子力発電所近くの海水浴場や魚の養殖場は大丈夫なのか?


素人ナンパ物アダルトビデオの仕込みバイトをやっていた女性から聞いた話。素人ナンパ物AVは、男優が道ゆく女性に声を掛けて、アンケートだインタビューだと言って、ワゴン車に連れ込んで、Hな質問をしながらセックスまで持ち込む内容で、彼女の役回りは、ナンパされた女性がワゴン車に入って来た時に、先にナンパされた素人役として、服を脱いで男優と絡み、ナンパされた女性が脱ぎやすい環境を作る役回りで、場合によっては、ナンパされた女性役で自ら出演する場合もあるというポジション。ワゴン車は一ヶ所に留まると同じ女性にしか会えないので日本縦断をするのですが、彼女が言っていたのは「原発周辺の女性は脱がせやすい。」「原発は怖い」という話でした。


その場は、アダルトビデオのイベントであったこともあり、原子力発電所周辺の女性が何故素人ナンパ物に出演しやすいのか判らず、放射能と性欲の関係を冗談めかして話す程度だったのですが。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/page19.html より

あなたが福井県敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれた


http://www.iam-t.jp/HIRAI/page20.html より

中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。(略)
私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールド白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?
(中略)
私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。 「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。


引用終わり
子供を産めない→結婚できない→セックスできる時にしておく→素人ナンパ物への出演率高い


事故が起きてない原発から低濃度の放射線汚染された水や空気が排水・排気されていて、その地で生活するということは常時低濃度の放射能汚染を受け続けることで、そこから白血病の子供の出生率や(結婚)差別などの問題が生まれてくる。


原発反対派の方が書いた「原発反対運動の方法論が間違っている」という投書を、昔読んだ覚えがある。


原発反対を言いたいがために、非科学的で間違った説明をしているというのだ。
「事故が起きていない原子力発電所からも、微量の放射能が出ていて、それが発電所周辺に蓄積して行って、一定以上溜まった所で爆発が起きる」
こんな馬鹿げた説明をしているから、原発反対運動は失敗するんだという投書で、当時の私は、そんな非科学的な説明をする人がいるんだと笑いながら読んだ記憶がある。
その非科学的な説明の元ネタは恐らく「原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫」で、毀誉褒貶が激しい内容なのですが、あながち間違っていない気がします。事故が起きていない原発からも5マイクロシーベルト毎時程度の放射性物質の排水は行なわれていて、それらは「ただちに健康に害を及ぼすレベルではない」。放射能汚染された排水が続くと、食物連鎖による生物濃縮が起きて、どこかの地点で何らかの影響が起きる。原発を1基稼動させても大丈夫かもしれない、2基でも影響は少ない、5基、10基増やしていった時に、どこかで環境の許容度を越える。事故を起こしていない原発から意図的に流される放射能は、核爆発は起こさなくても、生物濃縮によって環境の中に放射能が蓄積されて行って、人間の内部被爆が起きる。それも、成人ではなく幼児や胎児に対してより深刻な影響を与えるので、実際の被害が目に見えるまで5年10年掛かる。


素人向けに判りやすく話している講演の口述筆記なので、どうしても科学的厳密さという部分でつっこまれやすいが「原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫」に対する反論HPの多くが、専門家による感情的な言葉で埋まっているのを見ると「原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫」の方が信用できる気がする。


原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫」
http://www.iam-t.jp/HIRAI/page16.html
で書かれている事故が起きていない原発の問題点。
・定期点検時に発生する被爆者=原発ジプシー
放射能汚染された排水・排気
放射能性廃棄物の処理
原子力発電所廃炉・解体の不可能性