性欲

について考えるのだが、何がノーマルで何がアブノーマルなのかが、
段々分からなくなってきている。
マイノリティーな性的志向をもつ人ほど性の目覚めは遅いと思う。
ルー・リードやロバート・メイプルソープなどの伝記を読むと
自分が同性愛者であることを受け入れるのにかなりの年月を要している。
メイプルソープパティ・スミスと別れるとき、
「行かないでくれ。君がいなくなると僕はホモになってしまう」と言ったらしい。
ボーイッシュな外見(当時)のパティ・スミスと付き合うことで、
自分はノーマルだとメイプルソープは思いたかったのだろう。
小沢健二は好みの女性のタイプを聞かれて、「目の下のぷっくり」という言い方をしている。
目の下のまぶたのような部分がふっくら膨らんだ女性が好きなのだそうだ。
怪獣に例えるとミニラ、スターウォーズだとヨーダだろうか。
ノーマルとアブノーマルの境界線だが、一般に同性愛やスカトロやSMやロリコン辺りがアブノーマルだとされている。これらと目の下のぷっくりを比べた時に、目の下のぷっくりの方が、一般にノーマルと言われるだろう。
ところがマイノリティーかマジョリティーかという話になると、アブノーマルな好みとして確立されたジャンルよりも、目の下のぷっくりの方が数が少ないのではないだろうか?
仮にアダルトショップで目的の商品を探すとして、そういうコーナーが既にあるジャンルと、そういうコーナーがない中から探さなければならない目の下のぷっくりだと、アダルトビデオの本数一つとっても、ぷっくりの方が少数派だと思われる。
仮に友人の部屋から女性の局部(目の下のぷっくり)だけを撮影した写真が何百枚も出てきたら、
そういうのはどうなるのだろう。
普通の人が普通のアダルトビデオを普通に借りて見ているように、
その人も目の下のぷっくりだけを長時間撮影したビデオを見たいと思ってレンタルビデオ店に行ったとする。そこで目的のビデオが手に入れば良いが手に入らなかった場合。最悪、その人はそのようなビデオを自分で撮影し、保管することになるのだろうか?