たけし−尊氏対談

http://d.hatena.ne.jp/kataru2000/20060328
昔、ビート=たけしと麻原尊氏の対談がテレビであった。地下鉄サリン事件が起きるずいぶん前だ。
その中でたけしは麻原に様々な疑問を投げかけ、麻原がそれに答えるという形式で番組は進む。その中にこんな内容のやり取りがあった。


たけし:最近私は、煙草を吸いたくなくなった。禁煙しようとか、健康に気を使おうとかは一切思わないのに、なぜだか煙草を吸いたいと思わなくなって、結果的に煙草を吸っていない。これはどういうことなのですか?


麻原:それはあなたが一生の間に吸う煙草の量を既に吸ってしまったので、それ以上吸いたいと思わなくなったのです。人間の欲望には限界があり、一生の間に食べれる食事、一生の間に吸える煙草の量には限界があります。あなたの一生分の煙草の欲望を満たしてしまったので、それ以上吸いたいと思わないのです。


たけし:(何かを納得したようにうなづく)


この後、たけしがテレビでこれ見よがしに煙草を吸っているシーンが目に付く(TVタックルのエンディングなど)が、最終解脱者を名乗る麻原がその程度の嘘も見破れないことを遠回しに批判しているように感じる。
この頃のたけしは、教祖誕生を書いたり、新興宗教に取材したエッセーを書いていたりする。宗教団体をビジネスとして上手く回すスタッフがいて、彼らは表に出てこない。そのスタッフはいくつもの宗教団体を立ち上げるが、スタッフのルーツをたどると皆同じ宗教団体に行き着くなど。割と的を得たことを書いていると思う。
http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20060327#p4
地下鉄サリンでオウム特番が常に高視聴率だった頃、「北野ファンクラブ」でたけしが、「ドラマ、『北の国から』にオウム特番ぶつけて、『編成の勝利』とか言ってんだぜ、やんなっちゃうよ」に笑った。