中西は口下手だけどバカじゃない

いや、利口じゃないけどバカじゃない
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-051228-0002.html
ダウンタウンDXで冬は風邪をひきやすいという話題になったとき
松ちゃんがガッツ石松に「ガッツさんは風邪をひかないでしょう」
と言うとガッツは「いえ、年に二回季節の変わり目、春と秋に必ず風邪をひきます」と答え
「どんな世界チャンピオンやねん」というツッコミで爆笑になった。


松ちゃんは
「ボクシング元世界チャンピオンで体の丈夫そうなガッツさんは風邪をひかないでしょう?」
というつもりで言ったのが、
「馬鹿は風邪をひかないといわれているが、私は馬鹿ではないので風邪をひく」と
いう意味でガッツさんが答えたように見えた。
爆笑になったとき、ガッツは非常に不満そうな顔で何かを言いたそうにしていた。


某スポーツ番組で、女子マラソンのスポーツ医学的なことをやっていたとき、極限まで体脂肪率を落とす女子マラソンの選手は一般人よりも風邪をひきやすく、しかも風邪が治りにくくこじらせ易いということを言っていた。ガッツさんが年に二回風邪をひくのは本当なのかもしれない。


ここで問題となるのは、外見と実際のギャップだ。世間の多くの人は見た目だけでガッツさんは体が丈夫で風邪をひかなさそうと思う。実際がどうであれ、世間の先入観をバラエティー番組のトークのテンポの中でくつがえすのは至難の業だ。


獣神サンダーライガー選手によると、地方遠征によく出るレスラーは遠征の際の荷物を小さく、少なく出来なければならず、良いレスラーほど荷物は少なく、新日本で一番荷物が少ないのが獣神サンダーライガー選手で、一番多くかさばるのが中西選手なのだそうだ。あるとき、二・三日しか出ない遠征で馬鹿でかい荷物を持った中西選手のキャリーバッグの中を見ると、馬鹿でかいクッションがバッグの半分ほどを占めていたという。しかもそのクッションを使っている中西選手を見たことがないので、何に使うのか不明なのだという。


昔のプロレスラー(Ex力道山)は豪傑で細かいことを気にしないというキャラを世間的には作っていた。それが、パンクラスの船木選手辺りで、アスリートとして世間一般の人以上に自分の体を気遣い、食事は鶏肉しか食わないとか、体や体調管理に関して神経質なキャラを打ち出すようになった。


で、中西選手は外見は豪傑で、演じているキャラも豪傑だけど、素は神経質なアスリートで、おそらく旅先にもマイ枕を持っていく、枕が変わると眠れない、睡眠にこだわることもアスリートとして必要な体調管理な人なのだ。この外見と実際のギャップが笑いになる。たぶん、中西選手には枕を変えてはいけないアスリートとしてのこだわりみたいなものがあるはずで、でもそれを真剣に語れば語るほど外見とのギャップでギャグにしかならなくて、笑われてしまう。


ワイは確かに口下手や。でも馬鹿ではない。
真面目にしゃべればしゃべるほど馬鹿にしか見えない。適当に世間の常識に合わせたほうが利口にみえる。自分の言語能力では上手に説明できない。いま、俺の置かれている状況がまさにそういう状況なのだ。