野球をすると不良になる

中学の頃、昼食の時間に放送部が校内放送で音楽をかけるのだが、校則でロック禁止になっていた。放送部の先生曰く「ロックを聴くと不良になる」「ロックミュージシャンは髪を伸ばして、麻薬をやっている」「教育上よくない」

清原選手が捕まった今、野球をすると不良になることが証明された。甲子園の高校球児を見ればわかる。麻薬中毒患者は頭髪から薬物の使用歴が検出されるのを恐れて、丸坊主にする。高校球児は全員丸坊主で、麻薬使用の証拠隠滅を図っている。

未成年の野球を禁止すべきだし、未成年の丸坊主も禁止すべきだ。

坊主頭=麻薬中毒。この法則で行くと、今年、漫才でM−1王者に輝いたトレンディエンジェルは危ない。コンビそろって髪が薄い。

麻薬をやっている芸能人に多い外見は丸坊主・日焼け・不自然に白い歯だそうな。薬物をライターであぶってパイプで吸うと、ガラスパイプは黒ずむ。吸っている中毒者の前歯も黒ずむ。それを隠すために歯医者で歯を漂白する。薬物をやっている人間は、薬の効果で何日も寝なかったりするので目の下に黒いクマができる。それを隠すために日焼けサロンで肌を焼く。

日焼け・白い歯・丸坊主が麻薬中毒者であることを示すファッションだとすると、高校球児はかなりやばい。もう、ほぼ全員麻薬中毒なんじゃないかと思う。

麻薬から一番遠い外見は、黄色い歯・長い髪・青白い肌だ。

訃報 大塚幸代さん

2015年の4月に亡くなられていたことを今知る。切ない。
8bit cafeの岡村靖幸ナイトで大塚さんにお会いさせて頂いたことがある。スキニーで背が高くてファッションモデルのような外見でした。
太田出版の忘年会で、批評空間の柄谷さんの隣の席に、クイックジャパン大塚幸代さんが座って、柄谷さんが共通の話題を探るように「宇多田ヒカル良いよね」と言ってくれた。という話を聞いた。
死因は公表されていないが、太宰治三島由紀夫ジル・ドゥルーズ的なニュアンスが漂っていて、吉田豪著の「サブカルスーパースター鬱伝」で描かれているようなサブカル40歳の壁を感じさせる。
40歳というのは20歳から60歳まで会社員(社会人)をやるとして、ちょうど真ん中の折り返し地点で、会社の中で大人組に入る。出世コースに乗って新人社員を管理する権威側になるか、脱落してダメな老人として扱われるのかの二択で、サブカル=ユースカルチャーの中に自分の存在意義を求めてきた人間にとって厳しい状況になる。
芸能周辺業界というかオシャレ業界というか、若者向けオシャレ雑誌の編集者やカメラマンやファッションコーディネーターを見ると、芸能人と同じかそれ以上にルックスの良い人が多くて、20代の若者に見える40代50代がいっぱいいて、ファッションモデルではなく、その周辺でこの水準の容姿を要求されるのかと絶望することがある。
その中でも大塚さんは美人で、そういう人がユースでなくなっていく自分を受け入れられなくなるのは、なんとなく想像ができる。役者が年齢に応じて演じる役を変えていくように、ライターも年齢に応じて書く媒体を変えていくことが必要な気もする。
もしくは、逆に、声優が歳とっても子供の声でしゃべるように、若い感性のライターは、一生ユースカルチャーでいた方が楽だったのかもしれない。万年筆のレビューを書くより、海外アイドルのレビューの方が大塚さん向きだったのかも。
サブカル40歳限界説は会社という職場が作り出している制度で、年齢だけを基準に「あなたの仕事はこれです」と割り振るのがおかしいのかもなぁ。

感想

山下工美作品が普通にアラビア圏で紹介されているのが面白い。アラビア圏=イスラム圏=偶像崇拝禁止=具象画・人物画の禁止=美術に不寛容のイメージなので、そういう非美術圏まで、島国育ちの日本人が入って行っているのに驚く。
サウジアラビアのWEB雑誌、ラハ・マガジンに日本のグレンダイザーの絵が載っていて驚く。http://static.lahamag.com/attachments/42/1425886045.783497.inarticleLarge.jpg 思っている以上に世界はグローバルだ。
オーストラリア美術が、ビーズアートで独自の進化を遂げていて新鮮だった。
イスラム教圏は偶像崇拝の禁止が徹底しているから、幾何学模様の美術が多い。それがアルジェリア辺りを経由して、フランスに渡って、抽象画のアンフォルメルに成って行ったと思う。
イスラム圏のアートにボディペインティングが多いのも面白かった。人物画を描いてはいけないのを逆手にとって、人間の体に絵を描いて人間ではない別の何かに成っている。
ヨーロッパだと、美術=人工的な物=科学技術のニュアンスが残っていて、ドイツ連邦共和国美術で検索すると、ロケット型の博物館が出てきて、普通に科学技術館的なニュアンスに成る。
韓国・ハングル文字で芸術で検索すると、舞台美術が多かった。ハングルで美術だと子供絵画教室みたいなのがいっぱい出てくる。
設定で迷ったのが、「国名+美術」は文法的には間違いで、「何々人の美術」が正しい。アメリカ・アートでなく、アメリカン・アートが文法的には正しい。でも、「アメリカ人の美術」にするとアメリカ人を描いた人物画しか出てこない。国名+美術だと国旗・政治家・建築物・風景画・抽象画など出てくる。どちらが面白いのか?国によって割と違って、小国だと国名+美術では国旗と政治家しか出てこないから、人物にした方が面白いけど、大国だと風景画や抽象画も出てくる分、国名+美術の方が面白かったりする。国のサイズによって検索条件を変えると平等性を失うし、かといって同じにすると詰まらない画像が出てきたりして、割と難しい。
あと、ネットの自動翻訳検索なので、誤訳はあったらごめんなさい。検索していると普通に企業HPが出てきたりするので、単語は合ってても文法や語尾変換が普通に間違っているかも知れません。

国名+artで画像検索(なるべく現地語で)

日本美術美術(日本語)

・北米
アメリカ美術
カナダ美術

・ヨーロッパ
イギリス美術UK美術美術(英語)
フランス共和国美術フランス美術
イタリア美術イタリア人美術美術(イタリア語)
ドイツ連邦共和国美術ドイツ美術美術(ドイツ語)

・アジア
中華人民共和国美術中国美術美術(中国語)
大韓民国美術韓国美術美術(ハングル語)
朝鮮民主主義人民共和国美術北朝鮮美術
大韓民国 芸術韓国芸術
朝鮮民主主義人民共和国 芸術北朝鮮 芸術芸術(ハングル語)
インド美術美術(ヒンディー語)

オセアニア
オーストラリア美術

・東ヨーロッパ
ロシア美術美術(ロシア語)
ウクライナ美術美術(ウクライナ語)

・アフリカ
ガーナ共和国美術

・中東
アルジェリア美術美術(アラビア語)
サウジアラビア美術
イラン美術美術(ペルシャ語)
イスラエル国美術イスラエル美術美術(ヘブライ語)
アフガニスタン・イスラム共和国美術
ドバイ美術
カタール美術

国内派(右)VS国際派(左)

日本定住外国人の排斥を訴える「在特会」と、在特会への攻撃をする「シバキ隊」のデモが路上でぶつかって、警察が在特会を守るようにして隊をなし、在特会の集会所であるビルの一室に誘導していて、ビルの出入り口を警察官が警備し、在特会メンバーが身分証を見せるとシバキ隊から守られる形でビルに入った。

というニュースがずいぶん前にあって、そのデモを現地で見た某知識人が「警察がレイシストである在特会を守っている。安倍政権の闇を見た」みたいなことをネットで書いていた。その知識人の発言を読んだ俺としては、マジかと。冗談や皮肉で「レイシストを警察が守っている」と書くなら分かるが、真面目に書いているっぽかったので、頭を抱えた。在特会を警察が警備しているのを見て、安倍政権の闇を感じ、戦慄を覚えるのは私も同じだが、自民党内においても国粋主義的なイメージのある安倍政権下で、無知なネット右翼に対する弾圧が行われていることに、私はむしろ恐怖を感じた。

普通に考えれば、在特会メンバーとして警察に身分証を提示してビルに入るのは、危険だ。それは警察が在特会のメンバーリストを作っていることを意味し、警察が作る極秘の犯罪者予備軍リストに自分の名前を加えることを意味する。警察に守られていないシバキ隊側で参加する分には身分証の提示が求められない訳でしょ。どう考えても在特会側で参加する方がハイリスクだ。

短期滞在の旅行者ではない、日本定住型の外国人に暴力を振るおうとする在特会と、その在特会に暴力を振るおうとするシバキ隊の、両方とも素手で暴力を振るうことを宣言している団体で、軽犯罪を犯すことを目的とした集団と呼べる。昔で言う極右や極左の現代版というか。在特会とシバキ隊の関係を見ると、リアルな人種差別主義者というより、人種差別主義者予備軍をあぶり出して事前に監視するためのおとり捜査要員にしか見えない。

法律上、犯罪を犯していない人を、犯罪を犯しそうだからという理由で事前に取り締まるのは禁止されている。例えば、統計上犯罪者に成りやすいのが、極度の貧困の中で育った者、初等教育しか受けていない者、精神や身体に障害がある者だとして、それらの人を事前にリスト化して管理するのは、人権を無視した憲法違反の行為だが、在特会のリスト作りはそれと限りなく近い。本気の国粋主義者でなく、カジュアルなネット右翼を集めて「気軽に外国人の悪口を言おうぜ!イェーーイ!」という集団を作って、集まってきた人間をリスト化して監視するって、どんなデストピアだよ。左寄りの俺の目から見ても恐怖を感じる。

かと思うと、安倍政権に成ってから、やたら日本の良い所を外国人が絶賛する本や雑誌やテレビ番組が増えて、ほめてもらっている日本人の目から見ても、過剰すぎて気持ち悪い。これだから安倍のようなナショナリストが政権取るとダメなんだと、ベタな60年代左翼の感性から判断されるのだが。

でも、これまで「日本は朝鮮を侵略しました」「日本は中国を侵略しました」「日本はアジアに謝罪すべきだ」「謝罪したけどまだ受け入れられていない」「日本はこんなに嫌われている」散々報道されて、近現代史でも習った結果が「じゃあ外国人と交流持つのは止そう」「外国人観光客と話すのは止めよう」「アジアから観光客を呼ぶ必要はないのではないか」だった。

これが安倍政権に成って「日本には知られていない世界一がこんなにある」「日本の文化は外国人の目から見ても素晴らしい」「日本人が知らない外国人に人気の観光スポットはこれだ!」「日本人が知らない外国人受けする日本料理はこれだ!」「世界に愛される日本を発信して、外国人に来てもらおう」。

国内派と国際派がどこかでネジれて逆転している。左翼の方が内側に閉じて、右翼の方が外側に開いている。とわ言え、どちらの極端も気持ち悪いが。