tvで使えないお笑い

GYAO!の「カンニング竹山恋愛中毒」面白いけどテレビで使えない。オナニーとか性体験とか掘り下げてもtvじゃ使えない。tv慣れした芸人なら同じ話をtv用にオブラートに包めるんだろうけど、tvじゃ使えない話をしている尖った芸人に酔ってるから、オブラートに包む気がないし。


みつまJapan」の地方営業的な仕事を生で見たことあるけど、なんかすごかった。他にも色んな芸人さんがいる仕事で15分ほど遅刻して出番を後ろに回してもらっての登場で、遅刻の理由をしゃべって爆笑を取り、ネタを30秒ほどやってスベり、スベったネタの言い訳と、どこがどう詰まらなかったのかの分析で15分ほど笑いを取り、またネタに戻ってスベり、30秒ほどで耐えられなくなってフリートークに戻して15分ほど爆笑をかっさらい。


tv的には全く売れてなくて、でも長年お笑いで食えている芸人さんの芸風の典型だけど、ネタがスベったときの言い訳とか、スベっている状況を振りに使ったギャグがガンガン受けていて、でも本人が真剣に考えて作ったネタがまったくウケていない。


遅刻したりネタがスベったりして怒っているお客さんに対して、オドオドしながら「違うんです。聞いて下さい。色々と手違いがありまして」と言いながらマイクのコードに足引っ掛けて転んだりするのが面白くて、間とテンポとジェスチャー、声のテンションや体の動きで笑わせていて、話の内容自体は普通だったりする。お客さんの怒りが静まって、じゃあネタを聞こうかという空気になると、ステージを歩き回るのをやめて、ステージ真ん中でネタを思い出そうと必死で考えながらしゃべるんだけど、間もテンポも体の動きも死んでるからスベって、スベった言い訳をフリートークでするとウケる。計算した笑いじゃないから、CMに行くタイミングに合わせて笑いを取ってとか、事前にネタ見せをした上でとかが無理なタイプ。