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2012年5月26日(土)〜6月21日(木)元麻布Kaikai Kiki Gallery(http://gallery-kaikaikiki.com)で開催された。村上隆キュレーション「悪夢のどりかむ:A Nightmare Is A Dream Come True: Anime Expressionist Painting」
村上隆氏からカオスラウンジに向けた言葉
http://gallery-kaikaikiki.com/nightmare/category/statement/
http://togetter.com/li/321860
カオス*ラウンジの後、僕らはどこを目指すのか
http://gallery-kaikaikiki.com/nightmare/category/discussion/


約二年前の展覧会のタイトルを直訳すると「悪夢が現実に:アニメ表現主義者の絵画」だろうか。ゲンロンカフェの「ポストスーパーフラットアートスクール展」http://d.hatena.ne.jp/kidana/20140822は、そこへの返答に成りえるのだろうか。ステートメントを読む限り、村上隆氏からカオスラウンジに対しての批判は、彼らは嫌儲でしょの一言で言えると思う。一次創作でなく二次創作的なのも儲ける前提だと権利関係的に不利なわけで、体制側=ビジネスを批判する左翼なわけだ。別の言い方をすれば、当時のカオスラウンジは黒瀬氏や嘘氏が学生だったわけで、食っていくために日銭を稼がなければならないというリアリティを持ってなかったのだと想像できる。そこへのアンサーはポストスーパーフラットで見れるのだろうか。http://genron-exhibitions.tumblr.com/


一つは、内田裕也とはっぴーえんどの日本語ロック論争と似た話で、洋楽派と邦楽派で、日本語によるロックは可能か?をテーマに議論されたわけで、60年代のGSブームが終わって、70年代のフォークブームが始まる中で、日本語でロックをすることは不可能だという内田裕也と、日本にロックを根付かせるために日本語でロックをするのだというはっぴーえんど。キャロルの登場で日本語ロック論争は終結したわけだが、いまでも日本語によるクラブミュージック・ダンスミュージックは可能か?というテーマがある。国外派の村上隆VS国内派のカオスラウンジという視点は一個あるだろう。


大前提として、「存命する芸術家の長者番付」でhttp://www.fashionsnap.com/news/2012-02-12/the-15-richest-living-artists/村上隆が6位で一億ドル、約百億円というのは知っておきたい。日本人が国外で勝負するときに、外国人から見た日本人を演じざるを得ないわけで、忍者・サムライ・すし・ヤクザ・オタクを演じる前提になるわけで、日本のオタクが村上隆を批判する文脈は、そこになる。http://img01.ti-da.net/usr/snapjam/nawatobi.jpg http://www.nextglobaljungle.com/2008/05/16_1.phpマイ・ロンサム・カウボーイが16億円で落札されたと報道されても、日本のオタクから見たときに、リアルな自分たちの姿というより、外国人の目から見た日本人オタクを描いているわけで、オタクを馬鹿にしている、日本の恥だとしか思えないわけで。萌えhttp://en.wikipedia.org/wiki/Moe_(slang)やカワイイhttp://en.wikipedia.org/wiki/Kawaiiを語るときに、キティちゃんやピカチュウリラックマふなっしーを例にするなら分かるが、マイ・ロンサム・カウボーイを例にされると、結構厳しい。どちらかといえば、アメリカで女性の外見をほめるときの一般的な単語であるセクシーの方がまだ近い。アメリカ人が理解し難い概念である「萌え」を「セクシーと同じような意味ですよ」と説明したのが、マイ・ロンサム・カウボーイなわけで、欧米人が理解しやすい方向に寄せている。


日本が自動車や電化製品を海外に輸出して信用を得るようになる前の1950〜60年代に日本人悪役プロレスラーがメキシコ行って、下駄とステテコと猿股と腹巻姿でリングに上がり、レフリーが見ている前ではうやうやしくお辞儀して、レフリーが後ろ向いた瞬間、相手レスラーに下駄で殴り掛かり流血させるという悪役ファイトをした。プロレス的には盛り上がるのだが、現地の日系移民からは「三世代掛けて築いた現地の日系移民への信用を一瞬でつぶした」と泣かれて石を投げられた。とか、藤田嗣治がフランスで大成功して、日本に戻ってきて、日本人モデル相手に、日本人の顔をゴッホのタッチで油絵で描いたんだけど、その絵は鼻が高くて目がくぼんで、骨格がどう見ても西洋人で、肌の色が真っ黄色で、日本人=黄色と思っているわけじゃなくて、ゴッホhttp://e-chinax.com/wordpress/wp-content/uploads/gogh36.jpgの影響だと分かるんだけど、ゴッホのひまわりみたいな色で日本人の肌を塗っちゃって、物凄い反発招いたけど、村上隆も似たような感じだなと思う。