クリスマスは勝ち組と負け組みを分ける日

彼氏彼女いる奴といない奴を分ける日本で数少ないイベントがクリスマスという話がある。西洋だとプラムとかダンスパーティーとかで、カップルしか入場できないパーティー会場てのがあったり、レストランでもそういう店が多かったりするらしいが、日本の場合、基本一人でも同性同士でも入れる。


ユダヤ教キリスト教のお祭りをネットで調べたが、基本、夏至冬至春分秋分なのな。古代〜現代にかけての話だから、暦が何種類かあって、中国の旧正月が1月15日だったり、太陰暦だとどうだとかで、15日ほどのズレは発生するが、クリスマスは大雑把に言って正月のことだ。


春分は種の入っていない食べ物しか食べてはいけないとか、秋分は収穫のお祭りとか、農耕に基づいたお祭りイベントがあって、冬は収穫が終わって仕事もなく、家でぬくぬくしている勝ち組と、寒い冬空の下、餓死や凍死とたたかっているホームレスがいて、農耕中心の時代だと経済的な意味での勝ち組と負け組みがはっきり分かれる季節だ。持てる者は持たざる者に施してあげましょうというのがクリスマスで、日本で言えば正月の炊き出しみたいなもの。


親と仲が悪くて、家に帰らずにコンビニの前で座り込んでカップ麺食ってる若者グループとか、バイク系のイベント行ってる若者グループも、ある種のホームレスでさ、帰る家がないんだよ。彼らも夏は楽しく路上で朝まで群れて語り明かしたりするんだけど、冬だよな、最終的に、嫌な親だろうと家に帰れる奴と、どうしても家に帰れない奴が生まれる。マッチ売りの少女も、冬の話で、夏だと物語が成立しない。キリストも冬に馬小屋で生まれるから、成立するんで、夏の馬小屋では、貧しさが際立たない。