好きな笑い話

野球の古田捕手がプロ野球入りしたときの話。
古田捕手がプロ入りしたときの先輩捕手
「こいつね。入ってきたとき、すごく生意気だったんですよ。
 捕手というのは配球など、他の野手とは違う要素があるので、遠征で新人捕手は一軍の先輩捕手と同室で寝泊りするんですけど、普通の生意気な選手は
 『**さん、今日から僕が一軍の正捕手を狙わせてもらいますのでヨロシクお願いします』とあいさつするんですよ。
 それでも充分生意気ですよ。でもまあ、
 『**さん、今日から先輩の下で勉強させて頂きます』
とあいさつする新人も、心の中では、一軍の正捕手を狙っているわけでね。口にするかしないかだけの違いですわ。捕手は一軍に一人しかいないので、一軍目指すという事は、先輩が二軍に落ちるわけで、それはしゃーない。プロ野球に入ってくる選手で、俺は一生二軍で頑張るぞなんて奴おらんし、みんな一軍狙ってる。
 こいつ(古田)ね。入ってきて早々、何言ったと思います?一軍のピッチャーの投球練習見た帰り道
 『**さん、あんなボールじゃ、優勝できないでしょう』
 こいつ、自分の一軍入りじゃなくて、チームの優勝の心配してるんですよ(笑」


古田「いや、違うんです。あの頃は、アマチュアのオリンピックで、野茂の球を受けてて、アマチュアでこれだけの球投げるんやから、プロはどんなすごい球を投げるのだろうと思って、プロに行ったら、野茂より球遅いんですよ。いまでこそ、野茂はすごいピッチャーだって知ってますけど、当時はお互いただのアマチュアだったんで。プロに入ってこの遅い球で、どうやって三振取ったら良いのか判らなくて、この球で配球する**さんはすごいと、尊敬の念をこめてうかがいを立てたのであって。」