感想

山下工美作品が普通にアラビア圏で紹介されているのが面白い。アラビア圏=イスラム圏=偶像崇拝禁止=具象画・人物画の禁止=美術に不寛容のイメージなので、そういう非美術圏まで、島国育ちの日本人が入って行っているのに驚く。
サウジアラビアのWEB雑誌、ラハ・マガジンに日本のグレンダイザーの絵が載っていて驚く。http://static.lahamag.com/attachments/42/1425886045.783497.inarticleLarge.jpg 思っている以上に世界はグローバルだ。
オーストラリア美術が、ビーズアートで独自の進化を遂げていて新鮮だった。
イスラム教圏は偶像崇拝の禁止が徹底しているから、幾何学模様の美術が多い。それがアルジェリア辺りを経由して、フランスに渡って、抽象画のアンフォルメルに成って行ったと思う。
イスラム圏のアートにボディペインティングが多いのも面白かった。人物画を描いてはいけないのを逆手にとって、人間の体に絵を描いて人間ではない別の何かに成っている。
ヨーロッパだと、美術=人工的な物=科学技術のニュアンスが残っていて、ドイツ連邦共和国美術で検索すると、ロケット型の博物館が出てきて、普通に科学技術館的なニュアンスに成る。
韓国・ハングル文字で芸術で検索すると、舞台美術が多かった。ハングルで美術だと子供絵画教室みたいなのがいっぱい出てくる。
設定で迷ったのが、「国名+美術」は文法的には間違いで、「何々人の美術」が正しい。アメリカ・アートでなく、アメリカン・アートが文法的には正しい。でも、「アメリカ人の美術」にするとアメリカ人を描いた人物画しか出てこない。国名+美術だと国旗・政治家・建築物・風景画・抽象画など出てくる。どちらが面白いのか?国によって割と違って、小国だと国名+美術では国旗と政治家しか出てこないから、人物にした方が面白いけど、大国だと風景画や抽象画も出てくる分、国名+美術の方が面白かったりする。国のサイズによって検索条件を変えると平等性を失うし、かといって同じにすると詰まらない画像が出てきたりして、割と難しい。
あと、ネットの自動翻訳検索なので、誤訳はあったらごめんなさい。検索していると普通に企業HPが出てきたりするので、単語は合ってても文法や語尾変換が普通に間違っているかも知れません。

国名+artで画像検索(なるべく現地語で)

日本美術美術(日本語)

・北米
アメリカ美術
カナダ美術

・ヨーロッパ
イギリス美術UK美術美術(英語)
フランス共和国美術フランス美術
イタリア美術イタリア人美術美術(イタリア語)
ドイツ連邦共和国美術ドイツ美術美術(ドイツ語)

・アジア
中華人民共和国美術中国美術美術(中国語)
大韓民国美術韓国美術美術(ハングル語)
朝鮮民主主義人民共和国美術北朝鮮美術
大韓民国 芸術韓国芸術
朝鮮民主主義人民共和国 芸術北朝鮮 芸術芸術(ハングル語)
インド美術美術(ヒンディー語)

オセアニア
オーストラリア美術

・東ヨーロッパ
ロシア美術美術(ロシア語)
ウクライナ美術美術(ウクライナ語)

・アフリカ
ガーナ共和国美術

・中東
アルジェリア美術美術(アラビア語)
サウジアラビア美術
イラン美術美術(ペルシャ語)
イスラエル国美術イスラエル美術美術(ヘブライ語)
アフガニスタン・イスラム共和国美術
ドバイ美術
カタール美術

国内派(右)VS国際派(左)

日本定住外国人の排斥を訴える「在特会」と、在特会への攻撃をする「シバキ隊」のデモが路上でぶつかって、警察が在特会を守るようにして隊をなし、在特会の集会所であるビルの一室に誘導していて、ビルの出入り口を警察官が警備し、在特会メンバーが身分証を見せるとシバキ隊から守られる形でビルに入った。

というニュースがずいぶん前にあって、そのデモを現地で見た某知識人が「警察がレイシストである在特会を守っている。安倍政権の闇を見た」みたいなことをネットで書いていた。その知識人の発言を読んだ俺としては、マジかと。冗談や皮肉で「レイシストを警察が守っている」と書くなら分かるが、真面目に書いているっぽかったので、頭を抱えた。在特会を警察が警備しているのを見て、安倍政権の闇を感じ、戦慄を覚えるのは私も同じだが、自民党内においても国粋主義的なイメージのある安倍政権下で、無知なネット右翼に対する弾圧が行われていることに、私はむしろ恐怖を感じた。

普通に考えれば、在特会メンバーとして警察に身分証を提示してビルに入るのは、危険だ。それは警察が在特会のメンバーリストを作っていることを意味し、警察が作る極秘の犯罪者予備軍リストに自分の名前を加えることを意味する。警察に守られていないシバキ隊側で参加する分には身分証の提示が求められない訳でしょ。どう考えても在特会側で参加する方がハイリスクだ。

短期滞在の旅行者ではない、日本定住型の外国人に暴力を振るおうとする在特会と、その在特会に暴力を振るおうとするシバキ隊の、両方とも素手で暴力を振るうことを宣言している団体で、軽犯罪を犯すことを目的とした集団と呼べる。昔で言う極右や極左の現代版というか。在特会とシバキ隊の関係を見ると、リアルな人種差別主義者というより、人種差別主義者予備軍をあぶり出して事前に監視するためのおとり捜査要員にしか見えない。

法律上、犯罪を犯していない人を、犯罪を犯しそうだからという理由で事前に取り締まるのは禁止されている。例えば、統計上犯罪者に成りやすいのが、極度の貧困の中で育った者、初等教育しか受けていない者、精神や身体に障害がある者だとして、それらの人を事前にリスト化して管理するのは、人権を無視した憲法違反の行為だが、在特会のリスト作りはそれと限りなく近い。本気の国粋主義者でなく、カジュアルなネット右翼を集めて「気軽に外国人の悪口を言おうぜ!イェーーイ!」という集団を作って、集まってきた人間をリスト化して監視するって、どんなデストピアだよ。左寄りの俺の目から見ても恐怖を感じる。

かと思うと、安倍政権に成ってから、やたら日本の良い所を外国人が絶賛する本や雑誌やテレビ番組が増えて、ほめてもらっている日本人の目から見ても、過剰すぎて気持ち悪い。これだから安倍のようなナショナリストが政権取るとダメなんだと、ベタな60年代左翼の感性から判断されるのだが。

でも、これまで「日本は朝鮮を侵略しました」「日本は中国を侵略しました」「日本はアジアに謝罪すべきだ」「謝罪したけどまだ受け入れられていない」「日本はこんなに嫌われている」散々報道されて、近現代史でも習った結果が「じゃあ外国人と交流持つのは止そう」「外国人観光客と話すのは止めよう」「アジアから観光客を呼ぶ必要はないのではないか」だった。

これが安倍政権に成って「日本には知られていない世界一がこんなにある」「日本の文化は外国人の目から見ても素晴らしい」「日本人が知らない外国人に人気の観光スポットはこれだ!」「日本人が知らない外国人受けする日本料理はこれだ!」「世界に愛される日本を発信して、外国人に来てもらおう」。

国内派と国際派がどこかでネジれて逆転している。左翼の方が内側に閉じて、右翼の方が外側に開いている。とわ言え、どちらの極端も気持ち悪いが。

新芸術校成果展「先制第一撃」

公式HP ポスター表 ポスター裏 
新芸術校 第一期生リンク集
和田唯奈(わだゆいな) 春学期成果展大賞受賞「世界の起源の起源名古屋芸術大学洋画2コース卒 ツイッター
市川航也(いちかわこうや) ブログ 春学期成果展次点受賞思考標本筑波大学芸術専門学群 構成専攻卒
松本しげる ユニバーシティカレッジロンドン卒 ツイッター
弓場勇作(ゆばゆうさく) Magischer Realismus wiki
弓場VS松本の美術百番勝負 ツイッター
丫戊个堂(アボカドウ) ゲンロン友の会クラス250 新芸術校を振り返る動画 ツイッター
横山奈穂子よこやまなほこ愛知県立芸術大学 博士前期課程 美術研究科 美術専攻 油画・版画領域 卒業 インスタグラム ツイッター
mgr/メグル 桑沢デザイン研究所在学中
内山智恵(うちやまちえ) 第64回東洋美術学校卒業制作展優秀賞受賞just a picture2.1」「just a picture2.0」造形美術科高度絵画専攻 ツイッター
弓指寛治(ゆみさしかんじ) 株式会社M304設立後辞任名古屋学芸大学大学院メディア造形学部修士課程修了
井戸博章(いどひろあき) 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復彫刻修士課程修了 ツイッター
大山結子(おおやまゆうこ) 多摩美術大学卒業 NGOうさぎ組 wiki インスタグラム
永尾雄大(ながおゆうだい) 動画 ツイッター
鈴木薫
小原隆史 ツイッター
山本和幸 多摩美術大学付属多摩芸術学園(廃校)卒。パルコアーパナート#2展佳作受賞。  LINEスタンプ作家。ツイッター
トモトシユウキ 国立大学法人豊橋技術科学大学卒建築意匠専攻株式会社ジオクリエイツ
ALIKA

竹下美汐(たけしたみせき) ポストスーパーフラットアートスクール出身 ツイッター
梅田裕 ポストスーパーフラットアートスクール出身
初鹿野雄起 大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒 ポストスーパーフラットアートスクール出身
村上直史
河野有実 同一人物? 女子美付属日本画専攻。
沖杉春野 デザイナー
友杉宣大
平松真依(ヒラマツマイ)
大里宣征(おおさとのぶゆき)
石毛久喜
小島千遥
ぐるぐる

B.Esta337 新芸術校一期生有志による共同アトリエ
新芸術校一期生最終講評会2月26日金曜日
審査員 浅田彰×岩渕貞哉×夏野剛×東浩紀×黒瀬陽平
&修了成果展2月27日土曜日〜28日日曜日

関連ページ:新芸術校の前身となるポストスーパーフラットアートスクール生リンク集

1月23日第二期新芸術校生募集のミニ説明会
日時:1月23日(土曜日)19時〜21時
場所:ゲンロン・カオスラウンジ・アトリエ
住所:東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
第一期生の作品展示やカオスラウンジによる説明。一部シークレットゲスト(堀浩哉サエボーグ)参加の噂もあり。
参加希望の方は、info{at}chaosxlounge.com までご連絡ください。

春学期を終えて。黒瀬陽平東浩紀
四谷アート・ステュディウムhttp://artstudium2014.blogspot.jp/
ヴァ―ル・ブルクhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF
デューラー http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/durer.html
ベルナール・ビュフェ  
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A7
Bernard Buffet https://www.google.co.jp/search?q=Bernard+Buffet&source=lnms&tbm=isch
ビュッフェ美術館 設計 菊竹清訓
開沼博
落合陽一
第一期生のインタビュー動画
講評会 ゲスト講師:宮台真司
新芸術校公式HP 
新芸術校フェイスブック
https://vimeo.com/user35389909/genroncls01
https://vimeo.com/user35389909/genroncls02
https://vimeo.com/user35389909/genroncls03
https://vimeo.com/user35389909/genroncls04
https://vimeo.com/user35389909/genroncls05
https://vimeo.com/user35389909/genroncls06
https://vimeo.com/151378790

ツイッターまとめ

春学期成果展
春学期成果展講評岩渕貞哉×堀浩哉×和多利浩一×黒瀬陽平×東浩紀
東浩紀×黒瀬陽平 現代美術の再設定 梅沢レポート 藤城レポート
新セルフプロデュース論 写真
東京都現代美術館 写真
国立近代美術館
会田誠×黒瀬陽平 日本で絵を描くということ 写真
土屋誠一×黒瀬陽平 現代の戦争画を描く 写真
高山明×黒瀬陽平 公共に介入する
新芸術校夏期合宿in福島
キックオフイベントまとめ
増田セバスチャン×黒瀬陽平 「かわいい」は「自由」であること
渡邉英徳×黒瀬陽平 アーカイブとアート
北川フラム×黒瀬陽平 3アートにおいて公共とは何か レポート 写真
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椹木野衣×黒瀬陽平 5「悪い場所」を超えて レポート
錦織博×黒瀬陽平 6アニメーションのキセキとミライ
夏野剛×黒瀬陽平 7実験室としてのWebサービス
宮台真司×黒瀬陽平 8アートで世界は変えられるのか